美浜町の地曳網漁について
美浜町の地曳網漁
紀州日高 美浜町の海で水揚げされる『しらす・鮮魚』は江戸時代より今も受け継ぐ、【地曵網漁】により捕獲されています。自然保護の為、昔のままの漁法を守り、昔のままの漁獲範囲を守っています。沖合3km(浜の瀬側より)以内に入る魚しか獲る事はできませんので、その年によって2~3ヶ月程、何も入ってこない事もあります。
和歌山県でも有数の清流ともいわれる日高川の河口に位置する煙樹ヶ浜の海はプランクトンが豊富で、古くは江戸時代から続いています。巻き取り機で引っ張ったあと、浜に上げる最後の作業は人が力を合わせて引っ張ります。
■有料地曵網につきましては、下記にお問い合わせ下さい。
紀州日高漁協 美浜町支所 TEL:0738-23-0500
シラスは浜辺まで生きた状態で引き上げられます。国内でも数少ないこの漁法により最高の鮮度のシラスが上がります。その地曵網漁ならではの鮮度の良さで、釜揚げにするとシラス一匹一匹が丸くプクッと仕上がり、食べ応えのある釜揚げシラスができるのです。
地曳網漁の歴史
50~60年前、海辺は広い砂浜でした。最近は砂浜が無くなり浜がどんどん陸に近くなっています。昔はしらすが入った籠を人が担いでいます。今のように運搬車などはありませんから相当体力のいる力仕事だったことでしょう。
釜揚げの際は竹籠で煮揚げていましたので、すくい上げるのも重く大変な仕事でした。昭和50年頃までは、このように石の上に藁のムシロで天日干しをしていました。